日本の島ガイド『Shimadas』ずっと改訂版を待っているのだけれど


8年前に完売して、ずーっと「本書は現在改訂中です」って書いてあるんだよね。ずーっと待ってるんだけどなあ。

日本離島センター発行の『Shimadas』は、北海道、本州、四国、九州除く日本の島々を紹介する「島カタログ」で、1,000島以上の面積や人口などの基本情報から、有人島であれば風土、風習、年中行事や観光のポイントなどが一冊にまとまった、まさに島好きのバイブル。

無人島マニアのわたしとしては…いや、本を読んで想像するだけなのでマニアって言ったら誰かに怒られるな…、この『Shimadas』ぜったいほしい! と思っているのだけど、amazon見ても中古でまともな値段で出てるの見たことないし、待てど暮らせど改訂版が出ない。

そして待つこと数年。

毎晩読みたいくらい所有欲が強すぎていままで一度もこの手を思いつかなかったけど、そりゃあるよね。図書館になら。

というわけで先日借りてきた。たぶん予約は入らないと思うから延長して、4週間、毎晩読むことにしよう。あはは。もちろん無人島を中心に。『Shimadas』では無人島の記事が網掛けになっているので、パラパラめくるだけでどれが無人島がすぐわかるのがいいですな。

でもやっぱり、読むだけじゃなくて、一度くらい無人島のどれかに行ってみたいなあ。

ニルスのふしぎな旅

 スウェーデンの貧しい農家の息子、ニルスは、いいたずら好きでいうことを聞かず、動物をいじめてばっかりいる少年。ある日、ニルスは小人のトムテを見つけて、虫捕り網で捕まえてしまう。トムテは「離してくれたら金貨や銀のスプーンをあげる」と言ったのだが、それで満足しなかったニルスは虫捕り網を振り回してトムテをいじめてしまう。突然、後頭部を殴られたような衝撃を感じて気絶し、気がついたら自分が小人になっていた。

(この本を読んだのだけど、あれ、amazonで調べてみたら新しいので全訳4巻セットなんていうのもある。これは子ども向けの要約版なのかな)

 いっぽう、その家に飼われていた若いガチョウのモルテンは、ガンのように大空を旅したいと思っていた。ガンの群れの「一緒に旅をしよう」という誘いに乗って、モルテンは群れに加わり渡りの旅に出る。ニルスも、モルテンの首に掴まって一緒に冒険の旅に出る。小人になって動物の話し言葉がわかるようになり、ガンの群れと道中いろいろな経験を重ねながら、ニルスはいじめていた動物の気持ちがだんだんわかるようになる。自分の今までの行動を反省するようになり、困っている動物を助けたりして、徐々に群れから信頼されるようになっていく。…

 そうか。『ニルスのふしぎな旅』はスウェーデンのお話だったのね。お話の中で、スウェーデンのガンは最南端から最北のラップランドまで、国を一周するように渡ることになっているんだけど、その途中でスモーランドという場所に寄る。そういえば『窓から逃げた100歳老人(映画のほうが有名かも)』にもスモーランドという場所が出てくる。スウェーデンの小説といえば、たぶん、わたしはこの2冊しか読んだことがない。なのに、その2冊ともにスモーランドという場所が出てくる。スモーランドって、スウェーデンの有名な町なのかな? 地方名? この2作品に出てくるのは単なる偶然? それとも、両作品に共通する「大冒険」にかけて、『窓から逃げた〜』の作者が『ニルスのふしぎな旅』をほのめかすようにしたのかな(それは考えすぎのような気もするが)? ご存知の方、どんなところなのか教えてくださいな。

ここがスモーランド、らしい

戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ─作者レイ夫妻の長い旅

『おさるのジョージ』の作者、H・A・レイ夫妻の伝記絵本。

 ハンス・アウグスト・レイヤースバッハと、8歳年下のマルガレーテ・ヴァルトシュタインはともにドイツで生まれたユダヤ人。お互いの家族が知り合いで、幼なじみだった。ハンスは第一次世界大戦で従軍後、ブラジルに渡る。マルガレーテはロンドンで写真家として活躍し、これまたブラジルへ。ハンスとはマルガレーテは結婚する。ハンスは絵を描くのが得意だったので、ブラジル人にも発音しやすいよう、名前を短く「レイ」に変え、イラストの仕事をするようになる。

 2人は芸術の街パリに移住する。動物好きだった2人は、絵本を作っては出版社に持ち込んでいた。このとき作った絵本の1札が『おさるのジョージ』だった。
1939年、第二次世界大戦勃発。1940年、ナチスドイツによる都市の破壊を恐れたフランス政府はパリを無血開城する。市民はあわてて避難し、レイ夫妻もフランスを南下してポルトガルのリスボンから船に乗り、アメリカを目指す…

 取るものもとりあえずひたすら逃げる日々だったが、夫婦は自分たちの作品は捨てずに大事に持っていた。その作品の中に『おさるのジョージ』もあった。いろいろな国に移住していることから、夫妻は行く先々でスパイではないかと嫌疑をかけられるのだが、その度に『おさるのジョージ』を見せて、自分たちが芸術家で、スパイではないということを証明してことなきを得る。

 レイ夫妻の波瀾万丈の人生とともに生き延びた『おさるのジョージ』はアメリカ亡命後に出版された。いまでは世界中で2700万部以上出版されているそうだ。逃亡中作者の2人を何度も助けて、出版されたとも、世界中の子どもたちに読まれ続け、愛され続けている。もちろんわたしも遠い昔の子どものころ好きだったし、わたしの子どもも読んだ。いまはテレビ番組まである。すごいね、ジョージ。

新しいスタートを切ります

2014年4月から約2年間、わたくしは新宿区立高田馬場創業支援センターという区立のシェアードオフィスを借りていたのですが、2月29日をもちまして退去することになりました。最長で2年借りることができるのですが、1ヶ月早く卒業です。スタッフのみなさまには大変お世話になりまして、法律・税務的な相談からピンチの切り抜けテクニックまで、いろいろなサポートをしてもらいました。

創業支援センターで最後に撮った写真。Raspberry Piで遊んでた

ここで仕事をするのは楽しかったです。1点を除いて……なぜここまでセキュリティが厳しいのかよくわからない無線LANに妨害されて、持参したノートパソコン1台しかwifiに繋がりません。わたしのような、画面がついた板みたいなやつをPC含めて最大5台持って仕事するやつにはちと厳しい。あ、これこの前やってたアンケートに書けばよかったな。まあそれはともかく、みなさまありがとうございました。

このオフィスを借りている人は業種がいろいろで、ぜんぜん知らなかった世の中をちょっと知ったというか、視野が広がりました。2年でもっと成長する人はたくさんいると思いますが、おかげで少しはタフになった気がします。もうおれただのクリエイター/エンジニアじゃないもんねぇ。

3月1日からは創業支援センターからすぐ近くにあるコワーキングスペースCASE Shinjukuに移籍します。そしてなんと。これを機に、世の中で無職の次になりやすい個人事業主の次になりやすい役職「社長」になります! はっはっは。ついに法人化するのですねえ。本当はもっと早く法人化するつもりだったのですがあれよあれよとずるずると… もっと早くすればよかったと思いますが、それより重大なやることがあったんだからしょうがない。こういうえにしだったわけでございます。

明日から株式会社Studio947という名前で新たなスタートを切ります。なんで947なの? わかった!「くるしーな」でしょ? いえいえ。初心にかえるという意味を込めています。わたくし遠い昔サンフランシスコに住んでいて、いま仕事にしている技術の勉強をしていたのですが、そのとき最後に住んでいた住所の番号をとりました。再度挑戦するつもりで新しいこともやっていこうと思っています。仕事で関係のある方々にはまた改めてご連絡いたします。

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数百年間、解読されていない暗号の書『ヴォイニッチ写本』

 古書商ウィルフリッド・ヴォイニッチが1911年(か1912年)、イタリアのモンドラゴーネ城で発見したとされる「ヴォイニッチ写本(またはヴォイニッチ手稿)」は、全編見たことのない文字で書かれていて、しかもたくさんの奇怪で意味不明、かつうまいとはいえない挿図が大量に描かれている、暗号書だ。

(さらに…)

ウロボロス

 『ウロボロス (創元推理文庫)』。同名の漫画があるみたいだけどそれではない。
 イギリスの小説家E・R・エディスンの処女作。約100年前の1922年に出版された。舞台は水星、修羅国と魔女国の覇権を賭けた闘いを描く、ちょうど地球のヨーロッパの中世の戦争を想像させる(?)SF大河小説。

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 魔女国が一方的に修羅国の宗主権を奪う宣言をしたことをきっかけに、話の決着をつけるため第三国で魔女国王ゴライス11世と修羅国王ジャスの弟ゴールドリィ・ブラスコが格闘仕合を行うことになった。この仕合でゴライス11世は反則をした上にゴールドリィ・ブラスコに殺されてしまう。

 復讐を誓った魔女国の次の国王ゴライス12世は、禁断の魔法を使ってゴールドリィ・ブラスコを辺境の地へ幽閉する。さらに、弟を探しにジャスが国を留守にした隙に、修羅国を攻め全土を領土に収めるのだが……

 いろいろ突っ込みどころはあるというか、話の流れがぎこちなかったり、ジャスが二度ブラスコを探しに行くなど「これは不要だったのでは?」と思ってしまう長ったらしい部分もあるが、そういうところは目をつぶって、書かれたのが100年近く前だということも考えると、なかなかドキドキする展開で、けっこう面白いのではないかと。

 あとがきによると、1922年にイギリスで初出版、その後1924年に廉価版が出され、1926年にはアメリカでも刊行。でも売れ行きはパッとしなかったようで、知る人ぞ知る「奇書」だったそう。どういう経緯でかは書かれていないが、1960年にアメリカで「再発見」され、いまでは一定の評価を得ている……のかな。わたしが読んだのは創元推理文庫から1986年に出版されたもので、いまは絶版の模様。


これがウロボロス。

 
 もともとわたしは『世界の奇書・総解説―書物がうみだす不思議の世界 めまいの渉猟百科特設図書館 (総解説シリーズ)』という本でこの『ウロボロス』を知った。『世界の奇書』の中では、なぜタイトルがウロボロス(自分の尻尾を食べようとしている蛇のこと)なのか、最後まで読むとわかるぞ、というようなことが書かれているだけだったけれども。


こっちは世界の奇書。

 なんというか、かなり実験的な色合いの強い、さらに、元の英語は時代感を強調するために作者オリジナルの古英語で書かれているらしく、さすが「奇書」といわれるだけのことはある小説だった。

Hey Siri、ヒントをちょうだい

今年は9月9日(日本時間で9月10日)──アップルが毎年恒例、秋のプレス向けイベントを開催するようで、報道機関には招待状が届いていると、TheNexeWebが報じている。

毎回のことながら発表内容は明らかにされていないものの(新型iPhoneであるのは間違いない)、今年の招待状には「Hey Siri, Give us a hint」と書かれているらしい。つまり、iPhoneに向かって「『Siri、ヒントをちょうだい』って聞いてみて(英語で)」というわけ。

ふーん、わたくし招待されていないけれども喋ってみるべし。ということで、Siriの言語設定を英語に切り替えて喋ってみたところ、こんな返答が。

Siriの返答
Siriの返答

「9月9日まで待ってね。プレゼントを早く開けたくてうずうずしてる子どもみたいね」というかんじ…… かな。
そのときによって返答は微妙に違うらしく、完全にすっトボけて「なんのこと?」みたいな返答を返してくることもあったのであった。

ちなみにSiriの言語設定を日本語のままにして「Siri、ヒントをちょうだい」と聞いてみてもうんともすんともいいません。